為替レートは、実は何種類もあります。テレビや新聞で報道される為替レートは「仲値」と呼ばれ、銀行間での取引に適用されるものです。個人が円を外貨に替えたり、外貨を円に替えたりする場合は、少し違うレートが適用されます。円を外貨に替えるときは「TTS(対顧客電信為替売り相場)」、外貨を円に替えるときは「TTB(対顧客電信為替買い相場)」というレートが使われます。TTSとTTBは、仲値を基準に銀行の収益を加算して決められます。TTSは、仲値より高くTTBは仲値より安くなっています。USドルを同じ日の両レートで比べてみます。TTSは仲値より1円高く、TTBは逆に1円安くなっています。よって、満期時の為替レートが預け入れの時より、2円以上ドル高になっていないと為替差損が生じます。だから、仲値で計算して為替差益が出たと喜んではいけません。1ドル=100円、年利5%の高利回りだったとしても、レートが変わらなければ、実質的な利回りは3%程度に過ぎないということになります。