為替レートと雇用統計は、特に密接に関係しています。特に米国の雇用統計は影響力があります。米国の通貨ドルは世界の基軸通貨であり、外国為替市場では、ドルとの関係で為替取引をする通貨がほとんどです。ではどのように雇用統計が為替相場に影響を与えるのでしょう。それは、米国には連邦準備制度理事会(FRB)があり、ここが米国の金融政策を実施しています。ここでは、特に金利を上下させる政策でもって景気のバランスを保っています。その金利の上下させる要因として毎月発表される雇用統計が景気の状況を見定めるのに重要な指標になっています。雇用状況が悪化すれば、FRBは金融を緩和して金利を下げることを検討します。逆に雇用状況の改善が進み労働市場が供給がたりないほど過熱する場合は、FRBは金利を引き締め、金利を上げます。一般的に、ドル金利が下がればドル売り、ドル金利が上がれば、ドル買いになります。従って雇用状況の悪化はドルを下落させる要因であり、雇用状況の改善はドルを上昇させる要因になります。では実際の雇用統計とは具体的にはどんな指標でしょうか。毎月発表される雇用統計には、失業率と非農業部門の雇用者数が含まれています。失業率は年率5.75%というように年率で示されます。非農業部門の雇用者数は前月比●●万人増加あるいは減少というように数で示されます。具体的な人数の増減なので雇用状況をより的確に表しています。このように雇用統計は、為替レートへの重要な要因であることがわかります。